幸多郎物語 2.

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その頃、天に輝く月の上では星の子達がカード遊びをしていた。   「あっ!ちょっと待った!」星の子の星絆(せな)が叫び声をあげた。 「だ~めっ。さっきも待ったでしょ。はい、また、星絆の負け。これで俺は6勝4敗で~星絆は5連敗だな」星空(かなた)は指で数えて、勝ち誇って満面の笑みで微笑んだ。 「また負けたの?星絆弱すぎ」呆れて星沙(せさご)がけらけらと笑う。 「なにっ!星沙の方が弱いくせに!お前も参加しろ!」 「やだよっ!このゲームは二人して強いから、僕が一方的に負けるじゃん。負けゲームなんてごめんです~」星沙はべーっと舌を出す。 星空は立ち上がって、星絆に言い放った。「じゃあ、今回は星絆が負けたから、約束どおり俺の命令に従えよ」 「はいはい、分かりました。で、何をすればいい?」 罰ゲームの命令といっても星空は今まで無理な命令をしたことは一度も無い。 三人はゲームを楽しんでるだけで、酷い命令をしようとは思わないのだ。 今回も命令はこなせるだろうと星絆は軽い気持ちでいた。 ---------------------------------------------------- ☆ ⌒(* ゚∀ ゚)ノ・゜・。 『シュテルンキント-星の子-』の登場人物たちです。 「星絆」と「星空」は明楽さんに付けていただきました。
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