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接吻を繰り返しながら、遊の手は真人の柔肌をまさぐり、感じやすいところを刺激する。
だんだんと、真人の体は熱を上げ、ほのかにピンクに色づいていく。
官能を徐々に高められ、真人は息が上がってくる。
「んぁっ………」
言いたい言葉は呑み込まれ、合わせた唇に遊の舌が侵入 してきた。
口内を好き勝手に柔らかい舌が暴れまわる。歯をなぞられ、触れた舌先を絡め取られ、真人はなすすべなく自分を差し出す。
夜の静まった室内は二人の吐息と水音だけが響き渡る。
「はあ……明日は遅くまで起きなきゃだろ?だから今夜はたっぷり愛してあげるよ。俺の真人………愛してるよ」
遊は誓うように、一つ唇を落とした。
真人はとろんとした目で遊を見つめた。潤んだ瞳は灯篭の灯りが映りキラキラと光って見えた。
頬が赤く染まり、堪能したばかりの唇が赤くプクリと膨れ上がって、男心を刺激する。
食べてしまいたい。
昼間の真人からは想像もつかない扇情的な表情に、ゴクリと唾を飲み込む。破壊的な色気を放ち、その瞳に捉えられてしまう。
遊は真人を攻めているようで、いつも自分が抑えられず追い詰められてるような気がしていた。
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