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男同士でやる知識なんて、別に集めなくたっていつの間にか頭の中にあった。
この男は、それをいま実行しようとしている。
俺に。
「っやめろよ変態!!あんたホモなのかよ!?男とやるなんてありえねぇ!!」
バタバタと足を動かしてみても、腰の位置に馬乗りになられていては押し退けることは出来ない。
それでも何とか殴ってやろうと両手でその胸を叩いたけれど。
須藤さんの厚い胸板は少しも怯むことがなかった。
「俺がホモかって?答えはノーだ。だから、痛かったらごめんな?」
「ふっざけんな!!退けよ変態!!!」
暴れる両足を須藤さんの体が割って入り、その太い指が太股から付け根まで滑るように這う。
「ーーーーん、やだっ!」
ビクッと震える俺に、須藤さんがまた唇を寄せて来た。
「感度イイな、お前」
くすりと笑いながら、キスをして来る。
すぐに舌が絡められ、文句を言いたいのに言葉が出ない。
「っん、ぅ……んんっ!」
指がそこにあてがわれ、全身が一気に硬直した。
嘘、うそ!!
マジで、嫌だ!!
絶対に嫌だ!!!
「んっ……っは、ぃや、やだ!!」
須藤さんの肩をぎゅっとつかむと、その目が妖しく揺らめいたように見えた。
「……怯える顔…………堪んねぇな」
「ーーーーっひ、あ!」
クッと指が押し込められ、その初めての感覚に全身の毛が逆立つようだった。
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