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やだやだやだ。
指、が。
中で、動いてる。
「ーーーーっぁ、あっ……や、め……うぅ!」
クリームがこねられるような音がぐちゅぐちゅと部屋の中に響き、
指が出し入れされる度に言いようのない感覚が全身を襲って来た。
気持ち悪い。
苦しい。
変。
やだ。
頭の中がグチャグチャになりそうで、俺は必死に須藤さんへやめてと叫んだ。
「っは、はあっ、うぅ……やめ、て……すど、さんっ……!」
俺の願いとは裏腹に、指がまた一本増える。
入り口を広げるようにこねられると、気持ち悪さとは違う感覚が腹の下を突き抜けた。
「あぅっ、ゃ、それ嫌っだ……!!」
指の先が中の壁を擦り、そこからあり得ない感覚がじわりと広がる。
嘘、だ。
気持ちイイなん、て。
絶対、違う!
「可愛いなお前…………ここがイイのか?」
もう一度同じ場所をグリグリと押され、まるで女のように嬌声を上げながら俺の体が大きく仰け反る。
「っひ、ゃ、あっ……ぁあ……」
涙がじわりと浮かび、感じたことのない快感に全身が震えていた。
こんな感覚、俺は知らない。
こんな風に責められたことなんか、一度だってない。
快楽と、そして惨めな気持ちが合わさり、涙がポロリとこぼれ落ちる。
なん、で。
こんな、ことーーーーーーーー。
そう思った瞬間、また指先で執拗にそこを責められ、俺は呆気なく果ててしまった。
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