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「後ろでイったの?本当に初めてかよ、お前…………」
疑いの声で言う須藤さんの言葉が、惨めな気持ちにさらに拍車をかける。
もう。
頭の中も、気持ちもいっぱいいっぱいだった。
「っ……ぅ、お、っれだって……ヤなの、にっ………イ、きたくな、っか……ないの、に!」
まるで子供のようにぽろぽろと泣きながら、力の入らない両手で何度も涙を拭った。
情けなくて。
とにかく情けなくて。
怒りなんてもう、感じられるほど気持ちが張っていない。
須藤さんの言葉を真に受け傷付いてしまうほど、今の俺はボロボロだった。
「…………ごめん、早川。言い過ぎた」
切なそうな声が耳元に響き、優しく頬に口付ける。
「んっ、」
首筋を吸い上げられそこを舌で舐め取られると、また快感が体を走り抜けて行く。
俺の体、壊れてる。
触れられる度に感じるなんて。
「…………お前の初めて、俺が貰うぞ」
「っ…………な、に…………言って…………」
優しく唇にキスをされ、また思考が鈍って行く。
そして。
須藤さんのモノが、俺の中に押し込められた瞬間。
頭の中が、粉々に砕けて飛び散った。
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