6639人が本棚に入れています
本棚に追加
/537ページ
体も。
心も。
悲鳴を上げているようだった。
「っぅ、あ!あっ……っは、はぁっ……!!」
中に入って来た須藤さんは、そのまま一気に奥まで俺を貫いて行く。
苦しくて。
でも何故か、気持ち良くて。
きっとしつこく指で慣らされたせいだ。
すでに俺の中の理性はぶっ飛んでいた。
「っひ、ソコ!やっだ、やだ!」
須藤さんが動く度に、何だかよく分からない場所が苦しいほどの快感を連れて来る。
津波のように押し寄せては俺の中を侵し、甘い痺れは刺激が強すぎて頭がクラクラした。
離して欲しくて腰を引いても、すぐさま須藤さんに引き寄せられてしまう。
「逃げんなよ、早川。気持ちいいんだろ?」
須藤さんの低く艶めいた声さえも、俺の中に表し様のない疼きを与えて行く。
「っや、め、あっ!やだ、はあっ!」
息がし辛くなるほどの気持ちよさに涙が溢れた。
須藤さんの全てが。
俺を侵して行く。
その体も、声も、眼差しでさえ。
須藤さんの全てが俺を侵食し、一切がこの人で染まって行くようだった。
「はっ……マジで可愛いな、お前。持ってかれそうだわ、やべぇ」
「あっ!んっ……ぅ、んっ……!」
強引に舌を口の中に捻じ込まれ、飲み干せない唾液が口の端からこぼれ落ちた。
キスをしながら突かれると、今まで以上に刺激が増して伝わって来る。
嫌、なのに。
無理やり、なのに。
なんでこんなに、気持ちいいんだよ。
最初のコメントを投稿しよう!