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「腰、揺れてるぞ?」
言葉で羞恥心を煽られると、自然と理性がまた覚醒する。
いっその事、ぶっ飛んだままの方がまだましだ。
恥ずかしさで居た堪れなくなり、俺はブンブンと頭を横に振った。
違う!
揺らしてなんかない!
そんなっ、
そんな自分から、まさかっ……!
「ほら」
「ーーーーっあ!んぅっ……!」
須藤さんの動きに合わせて、自分の意識とは無関係に腰が揺れてしまう。
信じられない。
そんな。
「素直になれよ、早川。ココ、好きなんだろ?」
足を高く持ち上げられ、そのまま何度も深く腰を打ち付けて来る。
「っひ、あ!やぁ!あっ、ゃだ、やだぁ!」
小刻みに体が震え、また訳が分からなくなり俺は必死で須藤さんにすがった。
背中へ腕を回しまるで掻き寄せるように抱き着くと、須藤さんの片手が俺の体をぎゅっと抱き締める。
「やべぇな……ハマりそう」
意識の遠くで掠れるような低い声を聞きながら、俺はそのまままたしても果ててしまう。
須藤さんはわざとなのか、果てた俺にはお構いなしにそのまま腰を激しく突き上げて来る。
「ーーーーっぁあ!ゃ、まだ、待っ……ぁ、あ!」
逃げるように浮く腰を抱えられ、激しく揺れる律動を全身で受け止めた。
頭の中に霧がかかり、意識が白濁して来る。
まるで離脱するように意識が遠退き、須藤さんが小さく呻いて欲望を吐き出している最中、
俺はとうとうそのまま気を失ってしまった。
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