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あれ。
なんで隣に座るの、須藤さん。
「アンタの席は、あっち…………」
「ほら、体起こせ」
肩をつかまれグッと後ろに押さえ付けられる。
すると何故か、木の板の感触を背中に感じた。
あ。
壁?
気が付けば、須藤さんがめちゃくちゃ近い。
先ほどまでの飄々とした雰囲気が抜け、絡み付くような目で見られて微かに思考が乱される。
けれど、酔いが回り切っているこの頭では、ロクな考えが思い浮かばない。
須藤さんも、酔っ払ってるのかな、とか。
そんなに俺の顔を見て、もしかして鼻毛でも出てんだろうか、とか。
アホみたいな事を考えていたら、その顔がグッと近付いて来た。
「…………ーーーー俺の前で酔うお前が悪いだろ?」
嫌な、奴。
こうやってすぐ、責任転嫁ーーーー
唇が触れ、そこで強制的に思考が遮断される。
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