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「どーせやるなら何か賭けないとつまらないな」
「賭け?」
「負けた方は“今日一日だけ相手の言うこと何でも聞く”ってのはどう?」
にやにやと厭らしげな笑みを見せていたけど、あたしは特に気にも留めず即答した。
「あーら面白そう。いいわよ?」
圭介は早速箱からオセロを出し、準備にとりかかる。
「決まり」
圭介とは対戦したことがないからレベルがどれくらいかなんてわからないけど、彼は多少アメリカンが入ってる所があるから謙遜はあまりしない。
だから、自ら“弱い”と認めてると言うことは、底辺レベルなのだろう。
「さーて、圭介に何をしてもらおうか、今から考えておかなきゃ」
それに、もしも負けたとしても今の時刻は夜の9時で、今日一日はあと3時間で終わる。
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