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「この日が来るのを待ってたよ、奥さん」
エコーが入った奥様キラーなボイスで、わざと耳元に囁いて。
風呂場という設定を最大限に生かし、早速甘い誘惑を仕掛けて来る圭介にちょっとドキっとした。
「ちょ…、何だか今の台詞、まるで今から不倫しようとしてる男の台詞みたいだよ……」
それを悟られないように、わざと茶化す。
「はは、よく考えたらそうだな。これからイケナイ事する手前みたいだ。何なら今日はこの後、イケメン年下男と危険な情事ごっこする? そういうプレイも楽しいかも?」
……妄想、走らせすぎ。
「ちょっと! 自分だけ若くてイケメンの設定とか、ずうずうしい……」
首を後ろに傾げると、圭介はすかさずあたしの頬にキスを落とした。
手際の良さに全くぬかりない。
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