~そして1週間後~

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「あはは、まあね。…ね、ところで圭介はオセロできる?」 「昔、兄貴とよくやったよ」 「強かった?」 そこでなぜか、一拍の間があり、 「俺は弱くていつも負けてたよ」 欧米人のように両手を上げた。 「そうなんだ?」 「七海は?」 「よくぞ聞いてくれました」  拳で自分の胸をトン、と叩き、 「あたしは結構強かったよ? 家族や親戚中でも、あたしがいつも一番だった」 得意げに言うと、圭介が挑発気味に笑った。 「へーえ? そうなの? どれ、お手並み拝見しようか」 負ける気などしないあたしはもちろん、 「いいよ?」 受けて立った。
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