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急いで帰宅して家へと入る。
[ガチャ…]
玄関のドアを空けると
「おかえりなさい!!」
母が目の前に、立っているではないか!
「えっえぇぇ!! 」
驚いた。空いた口が塞がらない… ポカーンとしていると
「いや、実はね。さっき電話した時には既にここに居ました。テヘッ♪」
金に染まった髪を掻き揚げながら可愛いポーズをとる。
「いやいや、テヘッ♪じゃない。テヘッ♪は若い人が言うと可愛いけど、うん十過ぎたおばさんが言うものじゃないし…」
幼稚な悪戯にヤレヤレと思いながら言葉を返す。
「おばさんと言わないの!これでも美容には気を使っているのよ。忙しいから肌は荒れているけどね。」
そう言いながら左手をさする。
「そんなことよりさっきの電話からずっとここで待ってたの?」
大体予想はつくが聞いてみた。
「もちろん。待ってたわよ。母は辛抱強いですから!!そんなことより早くお風呂入ってね。ご飯を食べに出掛けるよ。」
色々と突っ込み所はあるがもうスルーしましょう。何とも言えない感じの母親です。こんな人が世界的な医学者なんだから世の中わからないものです。
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