出会い

4/6
前へ
/19ページ
次へ
いきなり願い事を言えと言われてもね… 「取り敢えず百万円ください。」 本当に取り敢えずで言ってみた。 「少し待っててくださいね。」 女の子はそう言うと [モワモワモワ…] 部屋一面が白い煙に覆われる。 [ドサッ!] ドサッ!と言う音がしたかと思うと、札束があるではないか! 「おお!マジですか!」 札束を触りながら数えてみる。 うん。本当に百万ある。 そう言い私は、雑誌のカタログを取り出す。 「これとか、こっちとか、あとこれも、いける?」 腕時計やら、カバンやら、アクセサリーやら、色々と要求してみる。 「…任せてください♪ 少し時間がかかりますよ。」 そう女の子が言うと モワモワまた煙が出てきた。暫くすると、ドサッドサッドサッ!煙が引いた後、そこにはキラキラの腕時計や見るからに高級そうなバック、高価な釣り竿、要求したものがそこにあるではないか。 「やっほー♪こりゃ凄い!ありがたい。」 そう言って喜んでいると、 バタッ!! 突然女の子が倒れた。 慌て駆け寄ると 「はぁ…はぁ… ちょっと、力を使い過ぎたようです…」 そう言うとぐったりとなった。 「えっ?」 怖くなって息を確認…。[スースー] 取り敢えず息はしている。 布団をひきそこに寝かすことにした。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加