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「あなた、なの?」   何故か、酷く怯えた様子の、妻。 「もう、もう、許してください。あなたは、もう……」   ……許す?許して欲しいのは俺の方だ。 「もう」?もう、なんだ? ……ああ、頭がずきずき痛む。 「……あなたはもう、死んだんですから――」   ……ああそうか。 あの日。
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