第十六章 信とほたる

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3号館から逃がされある程度の距離を稼ぐと、二人は近場の別荘に侵入した。 1号館にいるはずの三人に会いに行こうともしたのだが、二人にはそこまでの道がわからない。 ぐるぐると真っ暗な道を彷徨うよりは、一旦どこかに隠れた方が良いだろうと判断し、こうして誰の物かわからない適当な別荘に入り込んだのだ。 「はぁ、やっと一息付けたな」 「そうだね」 リビングのソファーに二人が腰を降ろす。 定期清掃が入っているらしく、家具もそこまで汚くはない。
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