第十六章 信とほたる

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「…………」 「………………」 沈黙。 3号館で起きた事、今の状況を考えれば、当たり前の事なのだが。 『……………………』 むしろ、こんな時にもこうしてちゃんと考えて動けるだけで、十分称賛出来る位だ。 二人の目元には赤い涙の跡が残っている。 けれど、もう泣かない。 二人の生は、宗一郎たちの犠牲の上に成り立っているとても重い物なのだ。 泣いてなんかいられない。
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