第十六章 信とほたる
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「………………」 信も何も言わずほたるの肩に腕を回し、ゆるくその体を抱きしめる。 緊張感と安心感が微妙にないまぜになった空気の中。 疲れはあるんだろうが、中々寝付けないのだろう。 目は瞑っているものの、ほたるが寝ていないのがわかる。 「……………………」 だがそれに気付かないふりをして、信がこれからの事を考え始めた。
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