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「風呂、借りる……」 耳に付けられた唇から 直接頭の中に注がれた音 あたしの周りには 背徳の音しか 無い。 ソファで、グラスのウィスキーを舐めながら 膝まずいたあたしの頭を撫でる 氷がグラスの中で崩れる綺麗な音と あたしが唇と舌で奏でる音は 全くの異質なモノで でもそれが逆に身体の芯を熱くさせる。
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