1623人が本棚に入れています
本棚に追加
「華、続けろよ?」
何事もなかったように
また、グラスの中身を口に含み
あたしの少し乱れた髪を撫で
あたしもまた、何事も無かったかのように
元のサヤに戻った。
「……やっぱり、華のは気持ちイイわ」
天井を仰ぎながら
少し、高揚したボイスを発する義兄。
あたしは
ゆっくりと
ゆっくりと
スライドを続けた。
最初のコメントを投稿しよう!