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「いーえ」
三神センセーに向き
小さく微笑みながら答えを述べて
あたしは、また正面を向く
閉じた瞼が僅かに震え
落ち着きの無い脈拍は速さを増す。
「綺麗ですね
木漏れ日は正に光の散乱だ」
三神センセーの声が耳につく。
鼓膜に貼り付いたソレはなかなか
剥がれなくて
……これは、ヨクナイ。
興味が、やっぱり向いた先は
きっと繋がれば何か分かるんじゃないか
きっと、あたしの足りないものを補ってくれるんじゃないか
考えてしまう。
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