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冗談じゃない。 危険極まりない 危機この上ない こんなのに手を出したら きっと タダじゃ済まない気がして 何処かが歯止めを掛けている。 あたしはスマホを取り出して ラインのアプリをタッチした。 海治とのソレをタップしようとして 思い留まった。 海治も、だ。 海治とも、距離を置かなきゃ…… 大人しくしよう。 一度出したスマホを 鞄にしまって、あたしは立ち上がり また、三神センセーに向き直る。 「センセーさようなら」 頭を下げて その場を離れる。 少しだけ、後を引く何かが残るものの それが三限終了を伝える 厳かなチャイムに絶ち切られて あたしは、フー、と重い息を吐き出した。
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