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「……咲良……」 「ね、どうしたら、ゼロになるかなぁ」 マジマジと海治を見つめて 何時ものように、何かしらの答えを乞う。 「簡単だよ」 「え?」 「違う興味を植え付ければいいんだ」 「違う、興味?」 「そう」 首を傾げるあたしに対して やっぱり柔らかく微笑む海治。 「咲良、俺と付き合って」 「え…………?」 海治の顔から笑顔が消えて 腕を取られたと思ったら 急に暗がりになる。 太陽の下で 施されるキスにしては かなりのディープなモノで つい、さっき 教室で交わしたモノとは また違う熱さを感じる。 校舎と校舎の間 人通りも無い訳ではない、この場所で 海治はあたしを取り込んでしまった。
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