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海治が
人目を気にしないのは
前からそうで
彼は一年の頃に学園祭Mr.K大推薦を
蹴っちゃうくらいの見た目で
とにかく目立つんだ。
「か、かい、じっ」
ドン、と一つ押し退けて
フワリとあたしから離れた海治は
「どうしたの?」
「どーしたじゃ、ない」
首を傾げながら
海治が笑った。
「咲良のホントに困った顔
久しぶりに見た」
アハハハと声を出して
そして、落ち着いた頃に一言。
「どう?」
「何が?」
「今ので、忘れたでしょ?
湧いてた興味の事なんて」
「あ……」
海治があたしの頭を撫でる。
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