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付き合いが深いなら
視線が重なる分だけ
愛も育まれるような気はするけど
彼とあたしは何の関係もない
いわば、職員と学生。
余りにも無言の待ち時間が長すぎて
「センセー?」
もう一言を上乗せしてしまう。
「ああ、本当にそうだ」
「は?」
「Mr.バーグの言う通り
咲良君、貴方は綺麗ですね」
…………は?……?
いやいやレポートの話でしょ?
ソレ、関係あんの?
そこに、ちょうどうまくハマった
ラインの通知を知らせるピンポンの音。
あたしはもう無言で鞄の中の
スマホを取り出した。
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