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「咲良」 ついつい、眠りこけていた学食で 不意に肩を揺すられて 重たい瞼をやっとの事で持ち上げた 「ゆーこ」 「ごめん、お待たせ」 雄子はコロコロと笑って 向かい側の席に座る。 「どうしたの」 眠さを振り払うように 目尻を擦り、欠伸を一つ その様子を見た雄子は 「咲良は、どんな事してても綺麗だねー」 「はぁ?」 首を傾げるあたしに 雄子は、そうそう、とあたしを 呼び出した訳を話し出した。 ついさっき四限が終了する間際 ラインで呼び出されたあたしは 雄子より先に着いていて もう初夏にかかろうという陽気に 誘われて 睡魔に飲み込まれた矢先、起こされたのだ。 「あのね、あたし書き直して 提出、したの」 唐突に言われた事だったけど それが何を指すのかが 直ぐに理解出来る。

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