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「まぁ、副作用は人によってちがいますが、酷かったようですね」
あたしが飲んでいた薬を
指で確認しながら、電子カルテに
打ち込んでいく。
「で、いつですか」
「夕べ、一晩中、出しっぱなしにシた」
そう答えたのはあたしの付き添いの方。
車の中で根掘り葉掘りと
怯むこと無くあたしに核心を詰問した成果が
ここで発表される
大森医師もその言いっぷりに
思わず付き添いの方に目をむける。
「……三神さん、いい大人なんだから
適切な避妊くらいしてくださいよ
…………それから、キミも」
パソコンを打ちながらも
一切表情を変えず、淡々と話しをする
大森医師
「この類いの薬はホルモンを一時的に莫大に放出するようなモノだから
体にかかる負担は大きい
今回出す薬は、比較的副作用は少ないと言われているけど
もう、飲まなくていいようにしないとダメだよ」
「はい」
諭すように、だけど淡々と語る大森医師に
あたしは素直に頷いた。
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