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「じゃあ薬の説明、三神さん
ちゃんと聞いてくださいよ
もう彼女の身体に傷を残さないように」
あたしが看護師さんに連れられるのを
三神センセーは大森医師に叱られながら
じっと見ていて
相変わらずの
黒い視線と冷ややかな瞳
そして、大森医師の注釈に対し
「はい、すいません」
また、なんの躊躇いもなく
謝罪の言葉を口にした。
なぜだ
何故、三神センセーは本当の事を言わない?
「大丈夫ですか?」
あたしの態度を、体調不良だと
取ったのか
お腹の大きな看護師さんは
振り返ってニコリと微笑んだ。
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