1842人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
浮世離れした世界を造り上げよう
耳から得る非接触愉楽の空間で
極上のお預けを楽しんでもらいたい
「華には耐える事を覚えてもらう」
オレは鎖が繋ぐ枷を華の右足首と
ソファの脚に填め込んで
その場を立ち去った
こちらも無傷ではいられない
痛む程に熱を滾らせた
欲棒(ヨクボウ)が解放をせがんでいる
「…ックソ」
着ていたモノを剥ぎ取り
締め付けていたモノを脱ぎ去り
シャワーを全開にして
滝のように頭から被る
両手を壁につき身体を支え
自分の欲に視線を落とした
「あの時と、同じか…
いや、手の届く範囲にあるぶん酷いか…」
自分で気概を示した筈なのにこの有り様とは、鬼が笑うわ
懐柔されているのは
オレの方かもしれない…
ボディソープを塗りつけた右掌で
徐に握りしめ、黒い箍を外し
ソレが快楽を放つまで、自ら擦(コス)りあげた
最初のコメントを投稿しよう!