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「アツいな……」
ボトルから
グラスへと移りゆく液体が
月の光を取り入れながら
水の塊と触れ合う
カランと鳴いたグラスに
唇を寄せて、高く香る液体に口づけた
喉元を通りすぎて
アルコールがソコを潤しながら
かけ降りていく
身体に染み渡るように
馴染んでいくのが心地よくて
目を閉じた
俄に、慌ただしい音がする
思考の中で
彼女の動きを捉え緩むのは口元
そして
産まれたのは悋気(リンキ)
私が、こんな排他的な欲に左右されるとは……
いや、オレはまみれてる
彼女を手にしたい一心で
彼女を掬いあげたい一心で
ああ、これも嘘っぱちだ
建前は丸っきりでっち上げ
ただ
オレを植え付けたい
それだけ
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