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そのうち
華が、リビングに入ってきた気配と
冷蔵庫を物色している気配
「何、食べてあんなに無駄にデカイ訳?」
きっと庫内を見てそう言ったんだろう
さらにユルム表情は
オレの鎮静された筈の渇きを
また、呼び起こす
「無駄にデカイのには
今の食生活は関係ありません」
「……ひぃ!」
小さな悲鳴とほぼ同時に
床に転がった何かが、音を立てた
「い、居たんですか??」
「自分の家ですから、居て当たり前です」
ガサリ、と静かではない物音を纏いながら
華は
「お邪魔しました」
多少、上ずった音を出す
これが、またオレを挑発する
「華、おいで」
彼女は必ず
オレの元にクル
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