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華は初めて会ったあの学食以降 オレを真っ直ぐに見て、対峙する そして、それは研究室へ呼んで、ますます深くなった 逆に、オレは 彼女への興味と欲望に駆られ 満ち溢れる闇色を片手に 華を堕とそうと、あれやこれやで追撃する 華の手を引き リビングを横切り、自室のドアを開けた ドアを開けると センサーで反応するフットライトが 闇色の中でも、ソコまでの道のりを教えてくれる 確かに握り合った掌は 華の方が温度が高かった ベッドの上のタオルケットを捲り 彼女を先に促すと フットライトの灯りが自動で切れ、また、部屋の中は闇色に包まれる 色んな想いが渦巻き過ぎて 何一つ上手くいかない 彼女の根っこから変えてしまいたいという 我が物にしたい想いは強く 強ければ強いほど その土壌に蔓延った副島 志伸の存在を 思い知らされる 華の隣に潜り込み 華に起こったさっきの出来事などまるで無かったかのように 強く、それはそれは強く 華を掻き抱いた
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