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誰も、何も、言わずに暫く続いた沈黙。 もう一度、おにいちゃん、と呼び掛けようとして 「お」 「わざわざ来て頂き、有り難うございます」 そう言って、にこりと微笑んだ志伸さんは あゆみさんに向き直り尋ねた。 「あゆみの、お友達?」 何か、 なにかが、変…… うって変わったように静まり返った室内。 あゆみさんの両手が 志伸さんの右手をギュッと掴んだのが やけに目についた。
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