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瞬時に蘇る、あの夜の苦しさ。
眉を歪めたあたしに
にこりと笑う、吉田さん。
「じゃあ、華ちゃんのコレはオニイサンの仕業だねぇ
事故のあった日?
何してたわけ?あぁ、また、ナニしてたのか」
首にかかる圧が、強くなってきた。
「誰にでも、捧げちゃうんだ、華ちゃんのカラダ」
「……んっ」
「やっすいねー、オレはこんな汚ねーのは
抱きたくもねぇーけどな」
吉田さんは声のトーンを落とし
今までで一番の怨嗟の声でそう吐き捨て、あたしを押しながら首にかけた手を離した。
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