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あたしを見下ろす吉田さんの全てが あたしを邪魔だと、そう言っている あたしが本当に憎いんだと、全身で感じた。 その後、吉田さんは 何事もなかったように あたしと同じように床に散らばった写真を踏みつけて 病室を出ていった。 あたしの記憶の正確さは 素晴らしい程のレベルで 本当に些細な、動きや言動までもがインプット出来る これは、時として 本当に厄介で。 今回みたいに覚えていたくない事でも、全てがリプレイされてしまう。 沸き上がるのは 何とも言い難い、だけど、全てマイナスの情動。 「もう、なんでかなぁ」 本当に何回も思った。 バチが当たったんだ しかも、相当デカイバチ。 突っ伏した頭を横に向けて あたしは瞬きを何回か繰り返した。 「どうした?咲良……」 あたしと向き合うように机に寝そべって 同じように瞬きをパチパチと繰り返すのは 言わずとしれた、海治。
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