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あの時は
まだ、志伸さんの結婚も絡んでいて
そんな事は奏さんには関係がなくて
そして、奏さんの数学人生にも泥を塗りたくなかったり
色々あったんですよ?
「副島 志伸だって、大人なんだから
自分でなんとか、出来ただろ」
奏さんは、志伸さんの話をすると必ず機嫌が斜めになる。
「三神にスキャンダルは関係ない」
真面目にそんな事を言いながら
ナニをしてる訳?
「オレは数学より、華が好きだって言っただろ?」
沢山の色んな三神 奏を見て
その情報を、脳に、身体にインプットした。
「華」
「は、い」
「三神を、オレを、守ってくれて有り難う」
……この人は
きっと、かけがえのない人になる。
もう、何度目か分からない
もう、時間さえ分からない
ただ愛を育み
本能のままに抱き合い
そして囁き合う。
これからも変わらない気持ちを。
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