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ここ何年?
いや、響ちゃんが産まれた時ですら泣かなかったあたし。
何故かって?
規定のサイズより小さかった筈なのに
この子は
ちっとも、さっぱり出てこなくて
えらい大変な目にあった。
助産師さんがあたしに跨がり
お腹をグイグイと押し
アソコは余分に切られて
ほぼ、ドクターの手が丸々突っ込まれたかのようで
やっと出てきたのは
分娩台に上がって
股をおっぴろげてから4時間後。
陣痛が始まってから18時間後の事だった。
お、お産って、命懸けってホントだわ……
それが感想だった。
まあ、でもソレなりの感動はちゃんとあるわけで
この子も同じだけ苦しかった筈。
産まれる時からこんなに苦労させてごめんね、と
頑張ってくれて、有り難う、と
声をかけた。
……まさか、いっくら天才でも産まれた瞬間からは言葉は解るまい……
チラリと響ちゃんを見て
響ちゃんはなにやらテレビに夢中のようで
頭がいいのはいい事なんだけど
この性格じゃなぁ……
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