病室にて

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────そう、2つの種族の交わりを恐れていたのは、 人間だけではなかった────────・・・。 本来ならば両者の関係は、ここでまた別れるはずだった。 しかし鬼に殺された彼女に、 すでに人間の子があったことが、永い確執の始まりだった。 親に決められた縁談の果てに、1人の男児をもうけていたのだ。 幼くして母親を亡くした息子は、鬼をひどく恨んだ。 母親譲りの神通力を駆使し、 彼こそが、後に大村一族の初代退治屋となる。
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