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思えば、昔からそうだった
人が百人も居れば結構いる、人が放って置けない奴
それが俺だった
人に頼まれれば何でもしてやったし、犬が捨てられてたら拾った
そうして何かが喜ぶならどんな理不尽な事だって引き受けてやった
良く言えば優しい奴、悪く言えば都合のいい奴
人生楽ばっかしてる奴とは正反対に損ばっかりのつまらない人生
そうじゃ駄目なのだろうか
親しい友達なんてのにはよく止められるけど結局こんな損な性格は変えられず
赤ん坊から小学生になっても中学生になっても高校生になっても
ついには社会人になっても都合のいい男だった
人に好かれるだけでは駄目なのだろうか
対等な関係ってなんだろうか
それが、分かったところで俺は結局は都合のいい奴だ
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