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「本音、出してもいいんだよ?」
俺がそういうと和樹は口を開く
「怖かったよぅ、うっぅ」
「うん、うん。もう、大丈夫だから」
「なおとぉっ、ぅっなおっとっ」
和樹は子供のように泣いた
目も見えないのにあんな事されたらどれだけ怖いか……
想像しただけで気持ち悪い
「今度はしっかりいうんだぞ。ちゃんと守るから」
「うん、うん言うよ、ちゃんとっ」
何分経っただろうか
和樹は泣かなくなったけど、俺の服をつかんだまま抱き付いてる
「ねえ、直人」
「ん?なんだ?」
「ちゃんと守ってよ。死ぬまで」
上目づかいで話してきた
どれだけ可愛いんだ、和樹は!
「ははっ守る、守るよ。死ぬまで」
死ぬまでか……
未来の俺は友達としてじゃなくて、恋人として和樹を守れればいいな
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