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上着とジーンズだけを脱いでTシャツと下着姿になる。
そのまま布団に潜り込むと、もそもそと背後に気配を感じて。
「……何してんの」
顔だけで後ろを向くと、相良静までもが布団の中に入り込んでいた。
「僕も寝ようかなって」
「だからってオレの布団に入って来んなよ! お前は床で寝てろ!」
「嫌だ、寒い」
背中側にいる相良静がオレの身体に腕を回して、ギュッと抱きついてくる。
いや、確かに抱きつかれて背中は温かいよ?
でも狭いんだよ!
「離せ、バカ!」
「涼太、温かい」
「触るな、変態!」
「変態じゃないもん」
回された手を引き剥がそうとするが、相良静も負けじと力を籠めていて。
「いいよ、もう」
酒も入って睡魔に襲われていたのと面倒くさいのとで、諦めてオレはそのままの格好で眠ってしまった。
よし、明日起きてから追い出そう。
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