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俺の名前は水野篤志。
歳は中年気分は少年精神年齢乳幼児。
とまあ、これは言い過ぎだが。
社会的地位は、とある新聞社のルポライターで、そこそこ稼いで嫁と娘を守っている。
さて。
俺には歳の離れた親友がいる。
出会いは最近で、よって親友歴はまだ短い。
しかーし!
親友なんてもんは年齢も年月も関係なく、魂と魂がこう瞬間的になにかを察知して結び付いて成り立つもんであって!
……。
まあ。
別にいいさ。
こんな理窟屁理屈はどうでもいい。
で。
今俺は、その親友の家に遊びに来ている。
親友には弟がいて、この家に一緒に住んでいる。
親友には彼女がいて、一緒に住んではいないがいつも寄り添うように傍にいる。
親友には親友がいて、ほぼ一緒に住んでいる。
ちなみに親友には両親がいない。
要するに今この家には、俺と親友と、その弟と彼女と親友、合計5人が団らんしているってわけだ。
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