第2章

3/5
84人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
渚「取り敢えず見ててやるから、その辺のモンスター倒してみな。」 千里「その辺の・・・・?」 渚「そうだな・・・じゃあ今お前の真後ろにいる猪型のモンスターを倒してみな。」 千里「へ!?」 千里が勢いよく後ろを振り向くと、既に突進体勢に入っている猪型のモンスターがいた。 千里「赤い!渚君!この猪の体毛赤いよ!!」 渚「そりゃあこいつの名前はレッドボアだからな。赤い猪・・・そのままだな。強さも攻撃方法もリアルの猪と変わらんぞ。」 千里「リアルで猪と戦ったことなんてないよーー!!」 渚「まずは落ち着いて武器を抜け。今から攻撃しようとしても間に合わんから、そのロングソードを抜いたらすぐに斜めに構えて攻撃を防御しろ。」 千里「わ、分かったよ!!」 千里は俺の指示通り、ロングソードを抜いてすぐに斜めに構えた。 『ブルルルルアアアア!!!!』 レッドボアが真っ直ぐ千里に突進する ガキンッ!! 千里「キャッ!」 レッドボアがロングソードに衝突し、その反動で千里が少しよろけた。 渚「素早く体勢を立て直して、レッドボアの脳天に思いっきりロングソードを振り下ろせ!!」 千里のLUKは500。しかもステータスを見る限り初期値だろう。 俺を入れても恐らく全プレイヤー中最高値だろう。 つまり・・・ 千里「やああああああああ!!」 『ギュ!?』 千里のへっぴり腰で振り下ろされたヘロヘロのロングソードは、見事レッドボアの脳天に命中し、頭上にクリティカルヒット!という文字が浮かんだ。 やっぱりな・・・・こいつ技術もタイミングもめちゃくちゃなくせに、運だけでクリティカルヒット起こしやがった。しかもワンパンだと?STR1で? はは・・・・めちゃくちゃだろ・・・
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!