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渚「取り敢えず見ててやるから、その辺のモンスター倒してみな。」
千里「その辺の・・・・?」
渚「そうだな・・・じゃあ今お前の真後ろにいる猪型のモンスターを倒してみな。」
千里「へ!?」
千里が勢いよく後ろを振り向くと、既に突進体勢に入っている猪型のモンスターがいた。
千里「赤い!渚君!この猪の体毛赤いよ!!」
渚「そりゃあこいつの名前はレッドボアだからな。赤い猪・・・そのままだな。強さも攻撃方法もリアルの猪と変わらんぞ。」
千里「リアルで猪と戦ったことなんてないよーー!!」
渚「まずは落ち着いて武器を抜け。今から攻撃しようとしても間に合わんから、そのロングソードを抜いたらすぐに斜めに構えて攻撃を防御しろ。」
千里「わ、分かったよ!!」
千里は俺の指示通り、ロングソードを抜いてすぐに斜めに構えた。
『ブルルルルアアアア!!!!』
レッドボアが真っ直ぐ千里に突進する
ガキンッ!!
千里「キャッ!」
レッドボアがロングソードに衝突し、その反動で千里が少しよろけた。
渚「素早く体勢を立て直して、レッドボアの脳天に思いっきりロングソードを振り下ろせ!!」
千里のLUKは500。しかもステータスを見る限り初期値だろう。
俺を入れても恐らく全プレイヤー中最高値だろう。
つまり・・・
千里「やああああああああ!!」
『ギュ!?』
千里のへっぴり腰で振り下ろされたヘロヘロのロングソードは、見事レッドボアの脳天に命中し、頭上にクリティカルヒット!という文字が浮かんだ。
やっぱりな・・・・こいつ技術もタイミングもめちゃくちゃなくせに、運だけでクリティカルヒット起こしやがった。しかもワンパンだと?STR1で?
はは・・・・めちゃくちゃだろ・・・
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