第2章・第一部:平時

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小学生。スポーツできる男子。すっきりはっきりとした顔立ち。 この3つが揃えば、だいたいの場合でモテはやされることでしょう。小学生ほど分かりやすい生き物もいないのかもしれません。 例えば、 「きゃー!!」 「やっぱり、カッコいいよね!」 「思う思う!!」 「アレックス君、カッコいい!!」 「アレックスの奴今日もモテてるな?。」 現在は他クラスに所属する親友を眺める風希の横で、優真は呟くように言う。 もっとも、呟くにしては風希が聞き逃しはしないほどの大きさではあったが。 「ちぇ、なんでアイツばっかりなんだ?」 風希は拗ねたように吐き捨てた。
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