第2章・第一部:平時

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アレックスの所属は4年3組。 風希の所属は4年4組。 3組も4組も、今日の昼休みはドッヂボールをそれぞれのクラスで行っていた。 4組のドッヂボールは風希の活躍により風希側のチームが勝ったのだが、4組の女の子たちは途中から外野になるや否や、ドッヂボールには上の空で3組のドッヂボールを眺めるという状況になっていた。 ・・・もしくは、まだ内野にいる女子さえもそうなっていたりいなかったり。 「全く女子ってバッカだよな?。」 優真は後頭部で腕を組みながら、そう言った。 「あん?女子がなんだって?」 「痛っ!」 すると、俺たちに追いついた響子が優真の頭をペシッとチョップした。
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