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風希が自転車をこいでグラウンドに行くと、すでにチームメイトの多くが、ぞろぞろと集まっていた。
「おっはよう!夏川、前野!」
さっと自転車を止め、その集団の後ろの方に溜まっていた同級生の彼らに話をかけた。
「おっす、東雲!聞いたか?再来週の練習試合なんだけど、六年生たちとは別に相良コーチが俺たち四年を連れて試合させてくれるんだってよ!」
俺に気付いた夏川が、嬉しげにそう語った。
「四年中心なら、俺も人数的に試合出れるぜ。」
前野もそう言った。
「へぇ?、四年中心の練習試合か!それは楽しみだな!」
俺もテンションが上がる。
「ピッチャーはお前とアレックスのどっちだろうな?」
夏川が疑問を挺すると、
「俺はモテモテ野郎のアレックスよりお前の方が良いけどな。」
クスクスと前野の笑った。
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