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「さてと、そろそろ着く頃だよな」
そんなことを呟いたのは、俺の弟のクジヴィルだ。
俺たちは今、剣士としての修行を終え、自分達の故郷に帰るところだ。
剣士と言っても普通の剣士じゃあない、魔剣士だ。
自分の魔力を武器に付加し硬度や鮮度をあげるってやつ。
魔剣士と聞くと魔法も使えますーとかいうのを想像するだろうけど。
残念ながらそこまで俺たちは魔力が高いわけじゃあない。
それは基本的に魔法使いの仕事だ。
「そうだな、ついたらなにするよ」
「そりゃあ、まず一杯酒でも引っ掛けようや」
弟は酒乱だ。事あるごとに酒場に付き合わされる。
「あ、やっぱり?まあいいよ」
正直あまり行く気はしないw
何故かって言うと、弟は酔うとてがつけられなくなる。
「まあ、いいけどあんまり飲むなよ」
「わかってるって」
忠告は一応するが、聞いた試しがない。
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