第1章 帰還

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「さてと、そろそろ着く頃だよな」 そんなことを呟いたのは、俺の弟のクジヴィルだ。 俺たちは今、剣士としての修行を終え、自分達の故郷に帰るところだ。 剣士と言っても普通の剣士じゃあない、魔剣士だ。 自分の魔力を武器に付加し硬度や鮮度をあげるってやつ。 魔剣士と聞くと魔法も使えますーとかいうのを想像するだろうけど。 残念ながらそこまで俺たちは魔力が高いわけじゃあない。 それは基本的に魔法使いの仕事だ。 「そうだな、ついたらなにするよ」 「そりゃあ、まず一杯酒でも引っ掛けようや」 弟は酒乱だ。事あるごとに酒場に付き合わされる。 「あ、やっぱり?まあいいよ」 正直あまり行く気はしないw 何故かって言うと、弟は酔うとてがつけられなくなる。 「まあ、いいけどあんまり飲むなよ」 「わかってるって」 忠告は一応するが、聞いた試しがない。
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