16歳の少年

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ルーク・スミスは神殿の陰に隠れている人影に問いかけた。 「プロメテウス様 、何故このような事態になったのですか?」 プロメテウスと呼ばれた男が返答する。 「お前がそれを知るのにはまだ若い。いや、大人になっても理解できない場合もあるかもしれない。一つだけ言えるのは、我々はギリシャ神話の大地の神である神ガイアと契約を交わした。ガイアは元々我々12神や他の信仰の神様を憎んでいるからな。」 「その結果が『ガイアの息吹』ですか?」 「いかにも。あの権能は恐ろしい。なにせガイア以外の全てのものが元通りに戻ってしまうのだからな。正確にいうと、私が人類に授けた知恵の炎を消すことで、いままで培ってきた全ての文明を消し、人間を猿同然にする力だ。」 「凄まじい…何故ガイアはそのような権能を持ってるのにも関わらず使わなかったのですか?」 「あれは強力過ぎて、副作用で自分の大地も消し飛ぶかも知れないから使えなかったんだそうだ。しかし、ガイアは腹を括った。では今度は僕たちが強い意思を見せる番だ。」
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