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村から出て馬で走っているとガウルは道の端に何か動いているのを見つけた。
「あれは何だ?」
ライードが答えてくれた。
「あれは、グールと言う人間から外された種族だ。元は、普通の人間だったが、魔物に魂を売ってしまった哀れな者達だ。こちらが何もしなかったら何もしてこない。」
「ふーん。」
ガウルはそのまま馬を進めた。
途中の森で焚き火をして、夕食を食べおえて馬に餌を与えている時、ガウルは精霊達にある事を聞いた。
「グールて、どうして魂を魔物に売ったのかな?」
ファイラが答えた。
「どぉーせ、魔物に宝をくれると言われたんだろうな。」
次にライードが言う。
「それと、魔物と交渉したりする時だな。」
「そこまでして何が欲しいのかな?」
「人それぞれだな。」
ファイラが首を突っ込んだ。
「人間は、欲張りだ!何でも欲しがる。それに比べ、ジャクは純粋だった。」
「そうなんだ。俺もう遅いから寝るよ。」
ガウルは、焚き火の調子を見てマントに包んで寝た。
「我々も寝よう。」
ライードは、ファイラに向かって言った。
「そうだな。」
ファイラは、木下で眠った。
次の朝、ガウル達は、朝食をすませ、馬に乗って、走っているとやがて森を抜け中級戦士の村に着いた。
ガウル達はそこで宿を取り道場へ行こうとした。
「ここの村は、俺の村より大きい。」
ガウルが、呟いていると、誰かがガウルに向かって話しをかけてきた。
「君は、この村は、初めてなんだね。僕が紹介しよう。」
話しをかけてきたのはガウル寄り少し年上で銀の髪を持つ青年だった。
「・・・・・ありがとう。」
ガウルは少し警戒して答えた。
「警戒しなくていいよ。ここの案内は、僕の務めだから。そうだ、自己紹介がまだだったね。僕の名前は、テルだ。よろしく。」
テルは、笑いながら言った。
「俺の名前は、ガウルだ。こちらもよろしく。」
ガウル達は、(精霊は、気に入った人しか姿を見せない。)テルに連れられ道場に着いた。
「ここはね、闇の戦士の首輪が納められているんだ。ちなみに、下級戦士の村には腕輪、上級戦士の村には、鎧があるんだ。」
「詳しいんだな。じゃあ、今の下級戦士の村がどうなったか知っているか?」
テルは、黙ってしまった。
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