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「俺は、下級戦士の村の出身だ。今の村は、半分崩壊状態だ。」
「あの、話しを変えるのは、何だけど、ガウルの腕にはめている物はなんだい?」
いきなり話しを変えられて少しムッときたガウルだが、素直に答えた。
「これか、これは、村を出る時に村長がくれたんだ。」
テルは興奮した声で言った。
「これは、闇の戦士の腕輪だよ。じゃあ、ガウルは、運命の青年なんだね。」
ガウルは、黙ってしまった。
「今から村長に知らせるよ。」
テルが急いで駆け出す瞬間、翼のある黒い生物が彼をさらった。
―おい、ガウル!ぼっとするな、敵だ!―
心の中でファイラの声が聞こえた。ガウルは急いで剣を抜き翼のある生き物を追いかけた。
「何だ、あの魔物は?始めて見る。」
―あれは、グールの変種だ。―
「グールてっ、あの道の端にいた奴?」
―そうだ。魔物に使えているタイプだ。―
グールは、村の外れにある山に飛んで行った。
「くそ!馬に乗っていかなければ追いつかない。」
ガウルは急いで馬屋へ行き馬に乗って村の外れにある山に向かって、駆け出した。
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