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山のふもとに着くと、馬では通れない道があったのでガウルは馬から下りてその道を歩き出した。
歩いているうちに巨大な洞窟を見つけた。
ガウルは、剣を抜き用心して洞窟に入った瞬間、目の前に村に出てきたあの翼を生やしたグ―ルが現れた。
ガウルは、すかさずグールの首を切った。
切り口から火が発火してグールは、倒れた。
―俺の力は、気に入ったかね?―
「うん。血が出なくていいね。」
ガウルは、どんどん洞窟の奥に進むと、やがて天井が消えて白い雲が見えるようになった。
その時、ガウルの目の前にテルが草の上に倒れていた。
「テル!」
ガウルは、急いでテルの横に駆け寄った。
―大丈夫、気絶しているだけさ。―
隣にライードが立っていた。
―この青年は、私が見ている。ガウルは、ファイラと一緒に魔物を倒してくれ。―
その時空から不気味な声が聞こえた。
「わしは、ここにいるぞ。」
声の主は、大きなハゲワシだった。
「わしの名前は、クロウだ。王の命令で、貴様を連行しに来た。」
「俺は、お前を倒す!」
ガウルは、剣を振りかざしてクロウに突進した。クロウは、高く飛び上がった。
「グレゴリアみたいにはならんぞ。」
「どうかな?火の閃光!」
ガウルは、剣を投げた。
「ふ、そんな技わしに当たるか。」
「当たるさ。絶対に。だって、精霊の意思が入っているもん。」
「なにぃ!?」
クロウが逃げ出そうと、翼を持ち上げる瞬間に剣クロウの頭を貫通した。
の切り口から火が出てきて。
クロウを灰に変えた。
ガウルは、灰から剣を抜き鞘に納めた。
その時、テルが目覚めた。
ガウルを見て飛びついて、泣きながら話した。
「ありがとう!本当にありがとう!」
ガウルは、テルが落ち着くのを待って山を降りて村へ戻った。
ガウルが、村を離れる時、中級戦士村の村長が、闇の戦士の首輪を渡してくれた。
テルと別れの挨拶しているうち、テルが魔物の洞窟で気を失う前に、魔物の会話を聞いていたことを話してくれた。
「魔物がね、『闇の戦士は、戦士の山に眠っている。守りは、完璧だ。』て、言っていたよ。ちなみに戦士の山は、ここから南西にあるよ。」
「良い情報ありがとう。またこの村に来るね。」
ガウルは、馬に乗り手を振りながら戦士の山へ旅立ったのであった。
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